時間があって、お金はなくて、でもちょっと遠くへ行ってみたいときは、都バスの一日乗車券を買って、日がな一日バスに乗っているのが、一番安上がりだと思う。

そういう理由だったわけではないが、夕方に用事を片付けた後、最寄のバス停からバスに乗って、初めて某路線の終点まで行ってみた。通りが広い。地下鉄が地上に顔を出して、駅は高架になっている。荒川を跨ぐ橋が、すぐそこに見える。マンションの規模が大きい。同じ区内なのに、雰囲気が全然違う。荒川河川区と、隅田川河川区だ。私は、遺灰は隅田川に撒いてほしいと思っていて(東京湾は「沈める」イメージ)、だけど、それは隅田川だからだ。

東大島神社と大島稲荷神社にお参りした後、にぎやかそうな商店街があったので、ちょっと入り込んでみる。なんだか八百屋がたくさん。3軒に1軒は八百屋なんじゃないか。重くなるのは承知で、梨4つを330円で購入。なんでこんなに八百屋が多いのか店員さんに尋ねてみたら、「さあ、どうしてでしょう? 私が入ったときには既にこんなでした」と、特に不思議に思っている様子はなかった。北のはずれにお惣菜屋さんがあって、コロッケ1枚25円とか、くらくらするような値段でいろいろ売っていたので、6品目購入。それでも355円にしかならない。惣菜をつまみに、自販機で買ったビールを飲んでいるおじさんたち数人。どこの工事の帰りかなー。

帰りはそのまま歩いて帰った。小名木川駅の跡地(http://www.hakanaki-jokei.com/ecchuujima.html)が、大規模再開発中だった。完成間近の、新しい街区。道路はほとんど舗装も終わっていて、ローラースケートでも履いて駆け抜けたら、さぞや気持ちがよさそう。ちょっと入ってみようかしら。という人たちを警戒して、出入口は厳重に閉鎖の上、警備員が立っている。そのことまで含めて、「地図にない街」は魅力的だ。

昨夜に続いて、今日も比較的長い距離を歩いてしまった。フェリーラの厚底靴は、普通に出歩く分には全く足に負担はないが、遠出をするのはまずい。一度秩父の札所巡りに履いていって、足首を痛めたことがある。それと似たような症状が、わずかだけど既に出ている。まずったなあ。しばらく安静にしなくちゃ。