F1を見た後そのまま寝ないで仕事を片付けて、朝から千葉方面へ。久しぶりに安岡秀徒君がカートで走るというので、例によって徒党を組んで、観戦に出かける。高速を120kmで飛ばしても、全然距離を稼いでいないような気がするのは、きっと地形に凹凸がないせいだ。平坦で広い。市原ICで降りると、いつのまにか道路は元の田畑を縫うように走り、低い丘の緑が雨に濡れてみずみずしい。新東京サーキット(http://www.newtokyo-c.com/index.html)は、山の中ならぬ、丘に囲まれてある。

雨。水煙の中をたくさんのカートが激走中。平地なので寒くはない。むしろ多少蒸す。濡れても全然平気そうな選手、前からの水しぶきをのけぞって避けようとしている選手、いろいろ。びしょ濡れになる覚悟を決めれば、案外気持ちいいかも、と思う。ピットレーンぎりぎりまでスピード落とさずに飛び込んでくる選手がいる、と思ったらそれが安岡君だった。

買ってきたお弁当をテラス席で食べ、午後からはいよいよ本格的な3時間耐久レースが始まる。3、4人でチームを組んで対抗戦。今日はイベントなので、プロもアマチュアも入り乱れてのレースになる。プロ級の選手としては安岡秀徒選手以外にもFニッポンやF3から、ロニー・クインタレッリ横溝直輝関口雄飛の各選手が参加していて、上位陣の争いは見ごたえがある。のっけからいきなり、勝負はロニー対安岡の一騎打ちに。F1とは違って、空力がどうのこうので車が減速するなんてことはなく、オーバーテイクは勢いのみ!の感じが、見ていて爽快だ。二人とも、並み居る周回遅れをするするかわして、自分のスピードを保つ。第1ラウンドを制したのは安岡君。3、40分走ったところでピットに戻り、次の選手に交代する。関口選手の走りを初めて気合を入れて見ていたら、この人は、面倒なコーナーであろうがところかまわず抜きにかかるのだった。面白い。安岡選手のチームは、途中トラブルでピット作業が長引き、全体の順位は大幅に下げてしまったものの、最終走者の安岡選手とクインタレッリ選手の間で再びバトル(ただし周回違い)が繰り広げられ、再び安岡選手がクインタレッリ選手をパス。愉快なレースだった。

夕方になるにつれ、雨は上がる方向。この後はやはり3時間耐久で、今度は、選手の中に紅一点(レースクイーン?のお嬢さん方)が混ざるという趣向。当初のフリー走行では、6コーナーあたりでもうもうと煙を吐き、スピンする選手が続出。前のレースでも、このあたりでスピンする車は少なくなかったけど、煙を吐いている車はいなかったよなあ。オフィシャルも困惑顔。慣れていないって、こういうことなのか。その割りに、男性陣に比べてスピードがものすごく劣るようには見えなかった。

最初は男性陣が走り、時間を区切って女性陣に交代して数周走ったところで、3コーナーのあたりで火の手が上がる。赤旗中断。火はすぐに消し止められたが、いったん車はスタート地点まで戻って、結局女性陣はそこで車を降りることに。カート同士がぶつかった後、1台がひっくり返って火が出たとのこと。日が暮れて照明が点っているとはいえ、昼間に比べればかなり暗い。この環境で、慣れない選手に走らせるのは無理という判断だったようだ。男性陣にドライバーが交代してレースは続行。レースが終わってみると、辺りは完全な夜で、虫の声に包まれ、30年前の郷里に戻ったかのような時間が流れているのだった。

そういえば、生でレースを見たのは、今年は初めて。この前にサーキットに行ったのは、去年の夏だ。時間の経過が速いような、それでいて、去年があまりに遠すぎて、今と連続しているとは信じがたいような不思議な心持ちがする。安岡君に挨拶をして、帰る。20:30帰宅。

(追記)リンクを張っていただきました。写真満載4弾仕立てです。「RONNIE MANIA NOTIZIA BLOG:カート大会レポ その1」http://ronniem.exblog.jp/6570581