ブラジルGPで、ウィリアムズは中嶋一貴を起用するとのこと。まずはおめでとう。

というのもあるけど、このエントリーは、ヴルツへの「お疲れさま」のために。特に走りが印象的だったわけじゃないけど、お人柄が好きでした。最初にそう思ったのは、移籍直後のライコネンに関する記事での彼のコメントを読んだとき。キミの人望が薄いのか、冷めたコメントが続く中、彼のコメントだけが唯一、キミに対する敬意と好意の感じられるものだった。新しいチームへ旅立つ者に対して、古いチームの関係者があまり良い感想を持たないのは当然として、5年間ファースト・ドライバーを務めたライコネンに対してもっと言いようがあるんじゃないか、と内心気を悪くしていたのが、彼のコメントのおかげでちょっと救われた気分になった。

それ以来、彼の言動は少し気にするようになった。いい人だなあ、と思った。才能の割にいい人すぎてレーサー向きじゃなかったかもしれない。それでも、30を幾つも出てから、4年ものブランクを経て、ウィリアムズという一流のチームで2年も走れたのだから、やっぱりタフな人ではあったのだろう。表彰台にも乗ったしね。本人が納得して、周囲からも感謝されて引退するというのも、彼の人徳なんだろう。

中嶋君については、走りも性格もよく知らない部分が多いけど、ロズベルクとのチーム内バトルが楽しみだ。まずはブラジルで、順当に日本人トップを取れるかどうかだね。