夕方から2年ぶりのワインの会。安いチーズを買って来いと言われていたので、大急ぎで近所のスーパーで調達していったのだが、主賓2人が成城石井で買ってきた洋物の高そうなチーズとクラッカー、グリッシーニをすでに広げてらしたので、安物を出すに出せず。そういえば、前回はカットフルーツを持っていったんだっけな。

ソムリエ資格を持っている主催者がお教室に使っている会議室には、本日のワインが10本ほどずらずらと。「君たちに出すんだから、今日は高いものは無しね」とはいうものの、1000円、2000円で買えるものでないことはなんとなくわかる。宅配のピザをぱくつきながら、持ち寄ったグラスに注がれたワインを賞味する。最初の1本は白、残り4本赤で、4種類もあると、飲み比べが結構楽しい。大人の、それなりの場所に出かけたことのある人たちは、何十万もするようなワインを賞味した経験があって、当方には未知の世界の話を聞くのも興味深い。

客も含めて総勢7人。誘ってみた新人2人の反応がいまいちで、今後どうしようかなー、という感じ。主催者と主賓を中心に、今後も同じメンバーで集まれるグループを形成しよう、という目論見もあったのだが、まあ、私が目論んでもねえ。いち早く「そっちに取り込まれるのは嫌だ」とばかり、来るのをお断りされた人もいるし。あと1枚、綺麗で明るい女の子のカードが欲しいなあ。と他人頼みをやると、綺麗で明るくてスライトに意地の悪い子が現れるってのがこれまでのパターン。いや、被害を受けるのが私だけならそれでも構わないが、会自体が、綺麗な女の子を囲んで盛り上がった、で終わるのでは(私にとっては)意味がない。やりたいことがあるなら自分が中心になればよさそうなものだが、主役は無理。参謀がやりたいんだけどなー。

メンバーがメンバーなので、下世話な政治がらみの話が多く、そういうのが好きな私には楽しい会だった。結局全く会費を払わなかったので(大量のチーズを持ち帰ったが)、お礼を持っていかなくちゃ。出費は惜しまない人たちだが、礼儀を気になさる人はいる。

と自分中心で考えつつ、ある日「回してるんじゃなくて、回ってるだけだった。しかも中心から100億光年離れてた」ってことに気づいてがっくり、になる可能性を忘れてちゃいけない、と酔った頭で落ち込み予防も忘れない私は、このところ、自分の「仲間願望」を自覚しつつある。情緒的な繋がりには、あまり興味がない(その手の人間関係は、興味があってもなくても結果は変わらない)。何かを一緒に動かしたい。と、小さい頃からピアノ係で、みんなと一緒に舞台に上がらなかった私は思っているのだった。