「HP Officejet J6480 All-in-One」購入

取り急ぎ『営業と詐欺のあいだ (幻冬舎新書)』と『情報革命バブルの崩壊 (文春新書)』を片付け、今年最後の図書館で、異様に待たされた『麦酒アンタッチャブル (ノン・ノベル 853)』と『ハローバイバイ関暁夫の都市伝説2』、俳句系で『悪党芭蕉 (新潮文庫)』『ひねくれ一茶 (講談社文庫)』等ピックアップ。近所でUSBケーブルを買って、いったん自宅に戻る。

昨年、サーマルエラーで5分置きに落ちるデスクトップPCと、5分おきに迷子になる(「プリンタが見つかりません」の表示)インクジェットプリンタで地区の会報を印刷する羽目になり、一晩中二台をなだめたりすかしたりしなきゃならなくて涙がちょちょぎれそうだったので、今年はとりあえず、ノートPCとプリンタを繋いでみることにしたのだった。ちなみに普段使いのプリンタは、ブラザーのレーザー複合機。安いコピー用紙を裏紙で使ったりして壊れたことはあるけど、8年経った今でも堅実な働きぶり。インクジェットのほうは、ほとんど年末ユースオンリー。「A3が使えると便利なこともあるかも」と、レーザー機の補完を狙ってキヤノンの「PIXUS 6100i」を選んではみたものの、A3なんか1回も使いませんでしたねー。肝心の年賀状も、フチなし印刷機能がついてなくてデザインがかなり制限されちゃったし。

で、年末をなんとか乗り切って、気づけばまたしても年末である(すごい)。サブのノートPCにドライバーをネット経由で落とし、プリンタに繋いでみたものの、なーんか接続できたりできなかったり。強力ヘッドクリーニングをかけてテストプリントしても、ちゃんと模様が出ないし。念のためEeePCも繋いでみたが、結果は同じ。あーあ、プリンタ買いに行かなきゃ。『メダリスト・オン・アイス』は斜め見で、ランビエール君が来ていたことも知らず、ヨドバシカメラに走る。

最初は一番安いインクジェットを買おうと思って家を出たのだが、一頃ほど大量のコピーやFAXはもうしないし、パラレルケーブルの接続も不便だし、ダイレクトに原稿をPDF化してほしいし、ということで、メインのレーザー複合機の後継を念頭に置いて購入することに。なんせ時間がない。売り場で見ると、複合機は、一番安いのが2万円前後、その次の価格帯が3万5千円ほど。絶対不可欠なのが、30枚以上の自動紙送り(ADF)装置で、ブラザーは2万円前後のMyMioではこの機能がない。候補になったのはhpの「ヒューレット・パッカード HP Officejet J6480 All-in-One CB824A#ABJ」とエプソンの「EPSON PX-FA700 マルチフォトカラリオ FAX搭載モデル」。エプソンの売りは5760x1440 dpiの解像度。しかし、給紙がプリンタ背面側にあること、あと、店員さんによると「hpに比べると、エプソンのほうがインクの目詰まりが起こりやすいですよ」とのこと。「J6480 All-in-One」のほうは、値段は家庭用と変わらないけれど、「Officejet」シリーズなだけあって、ADFも35枚、印刷の速度が速く、両面印刷可、有線、無線のLAN対応と、ビジネス上の使い勝手が考えられている感じ。欠点は「カラリオに比べると解像度が低く(4800x1200 dpi)、トナーの減りが若干早い」ところだそう。「解像度が高いプリンターが入手できたら、写真のプリントアウトも楽しいかな」と迷っていると、「hp製品は、使ってみて気に入らなければ、1カ月以内くらいであれば返品可能ですよ」と気が楽になる提案があり、とりあえず買って帰ることに。今の時代、フチなし印刷とダイレクト印刷は、たいていついているものなんですって。すごいわねー。アマゾンで買えば1万6千円のところを、2万円+タクシー代往復3千円で、ポイント還元を差っぴいても5千円のマイナス。当日料金なので仕方がない。

さあ、とっとと印刷しよう、となんだかわからない絵解き式スタートガイドを見ながら一通り組み立て、インストールCDを挿入してからが大変。プリンタドライバのインストールなんて、普通5分くらいなものだと思うんだけど、30分経っても、まだインストールが続いているんで、結構うんざり。それより、今晩の印刷はEeePCに任せることにしているので、ただでさえ容量の少ないCドライブがパンクするんじゃないかと気が気じゃない。インストールを続けながら、さっきインストールしたキヤノンのプリンタドライバのアンインストール、ちょっと必要で入れ直していたIEもアンインストール。合間に、順番は逆だが、価格.com等でカラー複合機の評判を調べてみたところ、「J6480」の評判は意外と悪くない。この価格帯に高解像度を求める客はあまりいないのか、その辺りへの不満はなく、散見されたのは「トナーの減りの早さ、スキャンがCCDじゃなくてCISなこと、変則的な用紙は紙詰まりを起こしやすいこと」。一方、迷ったほうのエプソンカラリオは、3万5千円ラインの「EP-901F」はとても評判が良く、しかし2万円ラインの「PX-FA700」はさっぱり。今夜の選択としては間違っていなかったらしい。この巨大な梱包を組み直して返品に行かなくて済んで良かった。ちなみに、キヤノンについては、別に悪感情はないのだが、商品も会社もそつがない感じがして、積極的には選ばない。ちょっと興味を惹いたのが、ブラザーが来月発売するという「MFC-5890CN」(http://www.brother.co.jp/product/inkmfc/info/mfc5890cn/index.htm)。「A4複合機並みの本体サイズでA3プリントを実現」「ランニングコスト6.8円/枚」「連続50枚給紙が可能なADF」と売りがわかりやすく、最大解像度6000x1200dpi。これが発売されてれば、多少高くてもこちらだったかもしれないなあ。

長い長いドライバインストールが終わって、両面印刷というものは、途中乾かす時間等があっても、お任せできるので楽ちん。標準で印刷しても、そこそこ早くてきれい。これまで使っていた「6100i」の解像度を今頃調べてみると「最高2400(横)×1200(縦)」しかない。これより高いのは確かだから、もう解像度については考えるまい。

心配していたラベル用紙の印刷も問題なくこなすようで、しかし、結構文字ぎっしりのA4を180枚印刷したところで、既に「ブラックインクはもうすぐ切れます」の表示。早。朝までもってくれるのか。虎ノ門の「オフィス24」まで駆け込まなきゃならないかもしれない、と気を揉む。しかも、トナーの値段を調べてぎょっとする。キヤノンは4色パックで、詰め替えカートリッジが2,500円とかなのに、hpのトナーは、黒とカラーの組み合わせで4千円。増量パックは2つで7,500円とか。ブラザーのレーザー複合機のトナー、9千円もするけど6,000枚分だよ? うーん。この複合機は、捨てられないかも。

有り難いことに、必要分はなんとかプリントアウトし終わり、30分椅子の上で仮眠を取って、封入作業場所にお出かけ。近所でhpのトナーを扱っているところはなさそう。ま、ブラザーもそういう意味では同じだけど。無難なのはやっぱり、キヤノンエプソンですね。