日曜日から木曜日まで、原稿作成と別件の印刷の手配とメール書き。なんだかまた知人からメールが入っているようだが、忙しい時間をやり繰りして会いに行った過去2回の芳しくない記憶がしっかりインプットされているので、放置。しばらく忙しいって伝えてあるし。英文であれこれ尋ねてきた知人からは、「よくわかったわ。ありがとう」というメールが入る。こんな状態でなけりゃ、飛んで行って仕事にしたかったところだが、またしても仕事にし損ねたらしい。お客さん、つかまえきれません。

一つの記事は月曜のお昼には仕上がり、もう一つの記事のために紛失したMD1本を未練がましく探して、丸一日棒に振る。原稿作成のために必要なこと。1. 録音した音源がちゃんと手元にある。2. 撮影した写真のデータがちゃんと手元にある。3. 当日配布された資料がちゃんと手元にある。4. 過去に書いた記事のバックナンバーが揃っている。5. 参考文献を揃えてある、の5点。5.以外は、「必要な資料をまとめて置いておく」だけのことなのだが、私の場合、「さあこれから作りましょう」という段階で、全て揃っていたためしがない。全くもって、無駄な時間が多い。さすがに今回はうんざり。次回から、MDとカセットテープ、ダブルで録音することにしよう。今のところ全くもって必要はないが、ティアックの『TASCAM ICレコーダー 高音質 DR-07』ちょっとかっこいいな。

集めた資料をフル活用して記事らしきものを作成し、取材相手の方に見ていただいたところ、打って変わって愛想が良くなったので、どうやら及第点だったらしい。助かった。

水曜日とついでに次の木曜日も、気がついたらコーヒー以外何も口にしてなくて(不思議と体調は良かった。少し頬が熱くて、でも額に熱はなく、ちらっと気になったくらい)、木曜日の夕方、ちょっとまともなものを食べに行くつもりでシャワーを浴びていたら、突如体調が急変、貧血で気持ちが悪くなり、浴槽にへたり込みそうになる。ここで倒れたら風邪を引き込むのは必至。石けんの泡を気にしながら、水滴をぽたぽたさせつつやっとのことでパジャマに着替え、コンタクトレンズもそのままでベッドに直行。「吐くのは苦しいから勘弁してほしい」という願いはかろうじて叶って、横になった途端気分が悪いのは収まる。心臓の鼓動が、ものすごくゆっくり。こんなときに心が安らぐ。不本意ではあるが、まあ思い残すことはなく、久しぶりにベッドでお休み。

目が覚めたのは、結局翌朝6時。「もう一本の原稿はどうなったんだったかしら。ああ!思い出せない。起きて思い出さなきゃ」という半睡夢にうなされなきゃ、申し分なかったんだが。現実生活では、他人の評判やらを「気にしないと決めたら忘れる」程度の図太さを身につけ、もう、図々しかろうが鈍感だろうが空回りだろうが馬鹿みたいだろうが構わないや、と思っているが、夢ではよくうなされて、自分の声で目が覚める(帰省したとき、親が驚いていた)。まあ、その程度の片鱗くらいは残っていてほしいと思っているので、案外というか全く気にならない。現実が「気がついたら眠り込んでいて、締切の朝に全く何も出来上がっていない」だったら、「ちょっと怖い」どころじゃ済まないんだし。そんなとき用に、「まあ、死にゃーしないよ」というおまじないも用意してあるが。日々の最低限の努力は、このマントラを発動させなくても済みますように、という切なる願いから、かろうじて成り立っている。