frenchballoon2009-03-07


取材。去年は房総。今年は常陸。去年に引き続き文章は別の子が書くので、まあ、ひたすら写真を撮ってりゃいいだけなのだが、去年は取材後にオンラインアルバムをアップすることを思いつき、事前の準備がなくてかなりいい加減な仕上がりだったので、今年は、参加者の胸に識別用のバッジをつけてもらうとか、全体写真を撮る段取りを組んでもらうとか、オンラインアルバムの告知をして、参加者に写真の応募をお願いするとか、旅行担当者と事務方に事前の根回しもそれなりに。こーゆーの苦手だが、やっておくべき最低限は仕方がない。先日来の疲れが抜けず、顔はむくみと隈でぼこぼこ、髪は伸びっぱなしでぼさぼさ。「この顔を見られずに済んで良かった」とメンバーの顔を見て密かに安堵する。

E-520と「ED 12-60mm」の組み合わせで写真を撮るのは今日が初めて。GX100で24mmに慣れてしまっているので、24mmのスパンに戻ったのが、なんとなく安心する。GX100の72mmでは物足りなかった望遠側も、120mmあれば自分としては十分な感じ。思ったとおり、この1本持っていれば、いろいろなんとかなりそうだ。カメラ自体は設定が多すぎてなんだか全然使いこなせていないけれど、よく使う機能はワンタッチボタンで変更できるので、迷うこともない。逆光時に強制ストロボを発光させる方法ってどうやるんだったか。後で補正すればいいか。

このくらい人数がいれば、大きな一眼レフを抱えている人がいそうなものだが、キットレンズの標準型をぶら下げている人が数名いるだけで、残りは全員コンパクトデジカメ。分不相応の立派なレンズ(カメラはエントリー向け)に、ちょっとプレッシャーが...。

こどもが結構いて、さまになるし親も喜ぶのでたくさん撮りたいが、こどもたちは鋭い眼光で「アンタ誰?」の警戒目線。まあ、親たち自身が「あなた誰?」だもんなあ。自分の名前が売れていないのは仕方がないとして、どこで覚えたのか、取材度は変わらない美人の新人の名前は広く知られていて、がっかりする。まーねー、自身を振り返っても、若くてハンサムな男から覚えていくわけだから、今日覚えてもらえばいいや。あー、「人に名前を覚えてもらおう」なんて、私も堕落したものだ。

単独行動ならじっくり撮りたい花とか景色とかあったのだが、取材なので気が散って集中できない。そして、集合写真のプレッシャー。帰ってから確認したら、みんなお通夜のような顔をしてるの。えーと、そんな顔をさせたのは私? なんだろーなー。つくづく親近感に縁がないのね。知ってるけど。これは今後、集合写真が必要になりそうな場合は、「茶々を入れてみんなをなごませる」係も事前の段取りで指定するようにしなければ。あ、それから、広角側に設定したときの「ED 12-60mm」の端っこの歪み具合は、半端ない。GX100は広角時、縦のラインには歪みが出ても、横方向にはそんなに広がらなかったのに、今回、端にちょっと空白を入れたにも関わらず、端のほうの人はかなりブタさんに。

全体的に写真が「がし」っと写らないのは、手ブレもあるが、オリンパスの特性だったような気も。これはこれで優しくていいか。一眼レフユーザーなら誰でもそれらしく撮れるはずの、ボケを生かした花の写真が、一枚もまともに撮れていないので(あ、マクロ設定にするの、忘れてた)、ここはもう、トリミングと加工で遊ぶことにする。

いろいろごちゃごちゃ書いたけれども、基本的には、E-520とED12-60で、結構楽しく遊べそうだ、という感触は得た。手首を傷めないように注意は必要。今持っているロープロのスリングショットは若干大きすぎるので、アークテリクスのQ5、欲しいなあ。

帰宅してから「銭ゲバ」。テレビを見てるみたいな映画はよくあるけど、映画を見ているような民放のテレビ番組も珍しい。BGMなしの演出が効果的。役者さんそれぞれがみんないい演技をする。松山ケンイチの野心がまぶしい。脇役が次々とフェードアウトして、最後に残ったのは松山ケンイチミムラだけ。二人を繋ぐ憎しみの絆は、あまりに深くて愛と見紛うばかりだ。実際は、金に屈することに、特になんの感想も持たない人が結構いるんじゃないか、という部分が一番のフィクションのような気もするが。