えらそうに書かない技術
『いまどきの新書』永江朗著、有限会社ロクオ企画(カバー写真)、佐々木暁(装幀・本文CAD)、原書房、12/2004
永江さんつながりで『いまどきの新書』。『週刊朝日』に「新書漂流」として連載された文章が、テーマに沿って再編成されている。
昨年の年末に出たばかりの本なので、見覚えのある本が並んでいるのが嬉しい。永江さんの文章だから読みたくなったのかどうか、という点では素直にyesとは言えないけれども、タイムリーなテーマの提示、類書の紹介、とがりすぎていない解説、の3点セットは「役に立つ」。大事なことだし、永江さんが意図したことだと思う。
ちなみに新書で最近購入したのは『仁義なき英国タブロイド伝説 (新潮新書)』『ラッキーをつかみ取る技術 (光文社新書)』『ウチの社長は外国人―成功起業家10人のサムライ精神 (祥伝社新書 (005))』の三点。岩波/中公/講談社の御三家しかなかったときは、新書もちょっと堅苦しかったけど、光文社新書や角川Oneテーマ新書はビジネス系で面白いものがあるので注目してます。ところで講談社新書の新しいカバーは、書棚で背表紙が並んでいるのを見ると、目がちかちかしませんか?
この本を読んで気になった本(たくさんあるうちの一部)
- 『債権回収の現場』岡崎昴裕、『消費者はなぜだまされるのか』村千鶴子、『債権取り立ての法律学』富久山与志雄/山口宏
- 『「水」戦争の世紀』モード・バーロウ/トニー・クラーク、『ウォーター・ビジネス』中村靖彦
- 『ルポ解雇』島本慈子
- 『戦争報道』武田徹、『軍事革命(RMA)』中村好寿、『エシュロンと情報戦争』鍛冶俊樹、『ハーバードで語られる世界戦略』田中宇・大門小百合
- 『人はなぜ逃げおくれるのか』広瀬弘忠
- 『適応上手』永井明
- 『表現の現場』田窪恭治、『日本絵画の遊び』榊原悟
- 『科学の大発見はなぜ生まれたか』ヨセフ・アガシ
- 『江戸300藩最後の藩主』八幡和郎
- 『寺田寅彦は忘れた頃にやって来る』松本哉
- 『未来をつくる図書館』菅谷明子、『アメリカ議会図書館』藤野幸雄、『古代アレクサンドリア図書館』モスタファ・エル=アバディ