静岡から糸魚川まで(二日目その1)

予定通り7:30起床。雨。頭痛はほとんど引いている。買っておいたコーヒーとパンで朝食。もう一度林道の状況を調べ、荷物や領収証の整理をして8:30にチェックアウト。特にどうということのないホテルでしたが、清潔で、何の問題もなく過ごせました。あ、女性用のアメニティセットがついてきたんだった。コットンや綿棒、ヘアトリートメント、ヘアバンド、裁縫道具まで入っていたのはなかなか。

カーナビの目的地を梅ケ島温泉にセット、走り出したまではよかったが、そういえば今朝は、海沿いを走って安倍川の河口を見るんだった、と思い出す。梅ケ島温泉へは、JRの線路より内陸側の、国道1号か、67号静岡清水線を経由するのが多分普通のコース。けれど、今回はなんとしても安倍川の河口を通らなくちゃなので、海沿いのいちごラインを走ることに。しつこく右折を呼びかけるカーナビを無視して走っていると、清水港到着。誰もいない。

150号を南下して右折するはずが、不思議なことにどうやら左折したらしい。三保の松原の標識と、東海大学が現れる。名勝地ではあるけれど、今回の見学予定地ではない。戻らなきゃ、ということで適当に右左折を繰り返していたら、狭い袋小路に入り込み、憂鬱そうな太平洋と、進入禁止の車止めに出迎えを受ける。「なんとか警報発令中です。ご注意ください」とどこかの拡声器が注意を呼びかけている。頭痛がぶり返している。こころなしか気分も悪い。

左手は壁、右手には車3台分の駐車スペース。しかし、うち2台分には車が停まっている。あー、予期しないところで切り返しの練習機会が訪れてしまった。何も今でなくてもいいのに。冷や汗をかきながら、何十回ハンドルを切ったことか。やっとの思いで窮地を脱し、寂しく風に揺られているであろう三保の松原に別れを告げる。

それより、この気分の悪さが気にかかる。車酔いするほうでもないし、自分の運転で気持ち悪くなるというのもあまり聞かない。お酒も一滴も入れてないし。あ、そういえばこのところ、お酒もあまりだめなんだっけ。「もしかして病気なんだろうか。だったら、根本的なところで運転なんかだめじゃん」と暗い気分に。空は暗く、眺めの良い(であろう)いちごラインに大粒の雨が叩きつける。2年前にお参りした久能山東照宮から見晴るかした道を、体力の衰えを実感しつつ走る。

南安倍川橋を渡る。広い河川敷。この下を大断層が走っているのかもしれないと思うと、感慨を覚える。もう一度今度は安倍川橋を渡って、川の左岸へ。浅間神社の脇を通って、梅ケ島温泉を目指す。ガソリンスタンドのなくならないうちに給油。18.07l@139で2,511円。

気持ちが悪いのを少しでも改善しようと、思いついて、パンツのベルトを緩め、ボタンも外し、ついでにシートベルトも緩める。しばらくしたら、急に気分がよくなってきた。めでたい。めでたいのはいいけれど、ボタンを止め直すのが怖い。「もしかして...」この気分の悪さは、単なる「太りすぎ」? このところ、太った自覚はあった。でも、このパンツで普通に街を歩く分にはそんなに気にならなかったのだけど...。何かが終わったことを感じる。合掌。

梅ケ島街道はがらがら。ほぼ一人旅。対向車の方が多い。左側に安倍川が気持ちよく広がっている。川幅が狭くならないことに驚く。

散在する温泉旅館を通り過ぎて、11:30梅ケ島温泉着。