本日の読了
『枯葉の中の青い炎』辻原登著、若月公平(装画)、新潮社装幀室(装幀)、新潮社、01/2005実は『ジャスミン』しか読んだことがないけれど、一作でファンになってしまった。大きな河の流れにたゆたっているような、深くて甘い恋愛のとりこに。国境を超える恋…
『どいつもこいつも 3』雁須磨子著、白泉社、2005.4、ISBN:4592142306メロディでリアルタイムで読んだのは大昔のことなので、まるで初めて読むかのように楽しみました。しかし、最後の何話かは『福家堂本舗 (1) (マーガレットコミックス (2434))』並みに詰…
『スポーツ発熱地図』藤島大著、大森裕二装丁、ポプラ社、01/2005旅行記が好きである。一ヶ所に腰をすえて、住んでいるみたいに書いてあるのもいいけれど、あちらこちらの町をふらっと訪ねて、みたいなのも気軽でいい。すぐ読めるし。と思ったけど、時間かか…
『誰も寝てはならぬ 3』サラ・イネス著、講談社、04/2005東京の大阪人シリーズ第3弾。舞台が東京に移ったにもかかわらず、豆ゴハン的ぼちぼち感が固守されているのはさすが。こんな気楽なおっちゃんたちが近所にいたら浮世のしがらみも忘れそうだ。いやそれ…
『さまよう刃』東野圭吾著、井上則人デザイン事務所(装幀)、西村陽一郎(カバー写真)、朝日新聞社、12/2004 『幻夜』東野圭吾著、オリオンプレス写真、鈴木成一デザイン室ブックデザイン、集英社、01/2004 なんだか、求めるものが得られない感じで、読後…
『ブルータワー』石田衣良著、野又穫(装画)、小暮徹(撮影)、飯田出穂(装丁)、徳間書店、2004.9、ISBN:4198619182野又穫の表紙を見たときから、読もうと決めていた作品。相変わらず一気読みできる。できるけど。インフルエンザの変異種によるバイオテロ…
『踏切趣味』石田千著・表紙画・挿絵、菊地信義装幀、筑摩書房、02/2005初めて読む人。踏切に目をつけるっていうのが「やるなあ」って感じ。踏切のある街散歩。渋い表紙と装幀で一見枯れて見える。でも、若い文だ。静かだけどのびのびしている。嵐山光三郎の…
落ち着いて書ける日はしばらくなさそうなので、タイトルすら忘れてしまう前に短めに書いていくことにしようと思った。 『QED 鬼の城伝説』高田崇史著、熊谷博人(ブックデザイン)、岩郷重力(ワンダーワークス)(カバーデザイン)、辰巳四郎(カバーオリジ…
『女性のために女性が書いた決算書の読み方 仕事も株もワンランク上をねらう!』今堀恭子/沢みち子著、落合会計事務所監修、02/2005、\1,260 ISBN:480612169X 『図解1株100円から始める株成功術』山本有花著、03/2005、\1,050 ISBN:4871772438 ちょっと…
『千利休』清原なつの著、本の雑誌社、11/2004今も昔も、芸術家とパトロンは切っても切れない関係にある。しかし今の芸術家は、たとえパトロンの逆鱗にふれたとしても「死ね」とは言われない。死を命じた秀吉と命じられた利休。どうしてそこに行き着いてしま…
『いまどきの新書』永江朗著、有限会社ロクオ企画(カバー写真)、佐々木暁(装幀・本文CAD)、原書房、12/2004永江さんつながりで『いまどきの新書』。『週刊朝日』に「新書漂流」として連載された文章が、テーマに沿って再編成されている。昨年の年末に出…
のための文章術 (NHKブックス)" title="のための文章術 (NHKブックス)" class="asin"> 『のための文章術』永江朗著、日本放送出版協会、06/2004本の感想を書くのに異様に時間がかかってしまうので、なんとかもう少しシステマティックな作業にできないかと思…
『ブログの力 Blogの可能性に気づいたユーザーたち』GEODESIC著、高橋貴子ブックデザイン、地球有限会社ジオデシックDTP、九天社、11/2004、http://blogway.weblogs.jp/power/読んでみた。ブログの本が出始めたのは去年の夏だけれど、11月の段階でこのくらい…
『お嬢様と私 3』加藤四季著、白泉社、01/2005怒涛の連載終了。今巻はボリュームがある割に、巨乳・毒薬・整形ネタのみで押し切られたような印象を受けましたが、ともあれ加藤四季先生、長いこと楽しませてくれてどうもありがとうございました。なんの開眼だ…
『ネコソギラジカル 上 十三階段』西尾維新著、講談社、02/2005この「戯言」を一年待ってた。相変わらず炸裂してるし。走ってるし。 相変わらず、うだうだ、言ってるし。西尾維新の何に反応していたかというと、それは「僕はここにいていいんでしょうか」っ…
『江戸散歩・東京散歩―切り絵図・古地図で楽しむ、最新東京地図で歩く100の町と道』成美堂出版編集部、成美堂出版、02/2005、ISBN:4415101399おなかはすいてないけど、寒いので何か温かいものが食べたくなる日和。ここで「伊勢屋」のみたらし団子が浮かんで…
『残酷な神が支配する5』ISBN:4091916155『残酷な神が支配する6』ISBN:4091916163、萩尾望都、小学館、01/2005第6巻のラストシーン。ジェルミがイアンを誘ってみせる。やがて二人は扉の向こうに消える。描かれているのは肩を抱き、抱かれて歩く二人の足元…
『ライトノベル☆めった斬り!』大森望/三村美衣著、岩郷重力+Wonder Works。装丁、D.K(エルスウェア)挿画、大田出版、有里朱美データ作成協力、大田出版、12/2004、ISBN:4872339045「ライトノベルについて語ること」がブームになっている中での「小説愛好…
『蝶のゆくえ』橋本治著、東恩納裕一装画、岡邦彦装幀、集英社、11/2004、ISBN:4087747174橋本治には珍しく、小説の短編集。 冒頭の「ふらんだーすの犬」を読んで、なんだか悔しくてみじめになる。私は、この話に出てくる誰とも似ていない。愛情に恵まれずに…
『なんにもうまくいかないわ』平安寿子著、金子恵装画、花村広装幀、徳間書店、11/2004、ISBN:4198619417私の「美人の仲良し」歴は古く、小学校の3、4年の頃まで遡る。生涯最初の親友は当時から「かわいい」なんて形容詞が似合わないほどに美人の上、性格は…
『gift』古川日出男著、緒方修一装幀、上村奈央装画、集英社、10/2004、ISBN:4087747212「gift」っていう言葉には「神からの贈り物、特別の能力」っていう意味もあって、だからこの短編集は、神さまとの交信の記録。しかし、どこの誰とも知れない神さまなん…
『螢』麻耶雄嵩著、鈴木成一デザイン室装幀、幻冬舎、08/2004、ISBN:434400664X黒ずくめの服に身を包み、蛍が舞う山中の黒い館に住まう天才作曲家。彼はある夜、館内に起居していた室内楽団のメンバーたちを、狂気のうちに惨殺する。廃墟と化した館が新しい…
『人のセックスを笑うな』山崎ナオコーラ著、町口覚(マッチアンドカンパニー)装幀、佐内正史写真、河出書房新社、11/2004、ISBN:4309016847自分よりずっと年下の女性に、自分の"ぽっちゃりとしたお腹"を撫でられることを想像してほしい。「そりゃ楽しそう…
『はてなの本』田口和裕/松永英明/上ノ郷谷太一著、翔泳社、08/2004、ISBN:4798107042いろいろ見えなくなった中で『はてなの本』。図書館で「はてな」関係がこれしかなかったので届いたのを読んだのだが、心癒されました。主に、しなもんとスタッフの顔写真…
『大人になれないまま成熟するために 前略。「ぼく」としか言えないオジさんたちへ』金原瑞人、洋泉社、10/2004、ISBN:4896918568世代とか歴史とか、そういうことに思いを致す機会が増えるのは、歳を取ることの面白さの一つだ。若い頃、目の前にあるのは「現…
『東京湾景』吉田修一著、広瀬達郎写真、新潮社装幀室装幀、新潮社、10/2003、ISBN:4104628018あのドラマの初回があまりにも怖ろしかったのでこわごわ読み始めたけど、出会い系で男女が知り合うこと以外は全くの別物。1ページ目からいつもの吉田修一。でも、…
『東京ミチカ』荒井修子脚本、渡辺千穂/寺村由佳理脚本、小泉すみれノベライズ、フジテレビ出版、12/2004、ISBN:4594048641東京駅で、「東京ばな奈」ってお菓子がおみやげで売ってるでしょう?あれと同じ。東京っていう包装紙に包まれているだけのお話。紹介…
『マインドマップ読書術 自分ブランドを高め、人生の可能性を広げるノウハウ』松山 真之助著、ダイヤモンド社、01/2005、ISBN:4478733007本を読む習慣を持つ人間の考えることは、似たようなものなのかもしれない。 たくさん本を読む。賢くなったような気がす…
『世界が完全に思考停止する前に』ISBN:4048839004、森達也著、角川書店装丁室装丁、角川書店、10/2004"ぎりぎりだけど、きっとまだ間に合う"なんて言わないでほしい。決断を迫られるのは苦手だ。1999年に日米ガイドライン、国旗国家法、通信傍受法、住民基…
『残酷な神が支配する3』ISBN:4091916139、萩尾望都、小学館文庫、11/2004 『残酷な神が支配する4』ISBN:4091916147、萩尾望都、小学館文庫、11/2004ジェルミを虐待していた義父は、ジェルミが細工した車を運転し事故死する。しかし、その車には最愛の母も同…